最近、飛行機に乗って台湾へ遊びに行ってきました。そのとき、機内で映画『長安のライチ』(邦題)を観ました。
楊貴妃のために、遠く嶺南からライチの実を長安まで運ぶ仕事を仰せつかった小役人の奮闘を描いた作品(2025年、大鵬監督)です。

その映画の紹介を繁体中国語バージョンで読んだら、締めくくりがこんな感じでした。
「(昔の官僚の、現代人と同じ)社畜人生を描き出している」
「社畜」という日本語はイヤな言葉ですが、中国の若者が使っているのを見たこともあり、こうして台湾の航空会社も使っておりというわけで、すっかり中国語に溶け込んでいるといえましょう。
社畜か、寝そべりか。若者はどこでも、究極の選択を迫られているのでしょうか。
映画の主人公の奮闘は面白おかしく描かれていますが、ペーソスというにとどまらない、深い悲しみがにじんでいました。春節恒例のお笑い映画ですが、それにしては重たい感想を抱きました。
付け加えると、主人公の小役人は仕事柄とても数学ができるのです。
数学能力と実証が身を助けることがあるのだな、などと、数学、いや算数すらあまりにもできない筆者はくだらない感慨にふけったことでした。