道教と忍者
アイコンとしてのカエル④ 中国と日本における蛙・蝦蟇に対するイメージ、認識の差というものの大きさが良く分かるものとして「青蛙神」があるでしょう。中国おいて青蛙神が扱われたものとして、蒲松齢 『聊斎志異』があり、この中で青蛙神は粗末に扱うと祟る…
アイコンとしてのカエル③ 中国における蝦蟇・蛙について 蝦蟇の妖術の大元である中国の神話・伝承において、蝦蟇(蟾蜍)・蛙は、月・不死の象徴・薬・富に結び付く存在です。 蝦蟇が伝説化された一つにはその薬効があると思われます。それは「蟾酥」と言い…
アイコンとしてのカエル② 「ガマ」について 日本の江戸末期に流行した、読本・合巻といった伝奇小説によっておなじみとなった蝦蟇の仙人、蝦蟇の妖術ですが、これらの発想はどこからきたのでしょう? 蝦蟇の妖術は、中国の蝦蟇仙人に着想を得た近松門左衛門…
アイコンとしてのカエル① フィクションにおいて呪術的な忍術を駆使する超常的存在として登場する忍者は、史実的に描かれる忍者と比べると、評価されにくく、また考察の対象にもなりにくい、ということは以前述べましたが、それと同じように「リアル志向」の…
風神雷神 風雨陽光さだめない日々、いかがお過ごしでしょうか。 本ブログの連載、「道教と忍者」をお楽しみいただけていることと思います。 最近日本ではほぼ見かけませんが、半世紀ほど前までは、忍者小説、忍者映画、忍者ドラマ、忍者漫画などの名作が目白…
忍者ブームの変遷と忍術イロイロ④ 「視覚的なインパクト」と言えば、やはり映画の他にマンガがあるでしょう。「忍者ブーム」分析においても、一連の忍者マンガが対象に挙げられています。 その際に良く代表的作家として肯定的に挙げられるのは、白土三平と横…
忍者ブームの変遷と忍術イロイロ③ 現在、忍者を主人公にした作品群は、歴史・時代小説の主要な分野の一つとなっていますが、それは昭和30年代後半から40年代後半にかけて、柴田錬三郎『赤い影法師』、司馬遼太郎『梟の城』、村山知義『忍びの者』、山田風太…
忍者ブームの変遷と忍術イロイロ② フィクションの忍者のみならず、忍者や忍術と言われてイメージされるのは大きく分けて2通りでしょう。1つは呪術的な忍術を駆使する超常的存在としての忍者、もう1つは史実的に描かれる忍者です。フィクションにおいて忍者…
忍者ブームの変遷と忍術イロイロ① 前回までで3つのキャラクターを「盗むという行為」「妖術という技術」 「正義という精神性」という焦点に合わせて紹介しました。石川五右衛門の物語には庶民の願望が反映されていると考えられますが、このキャラクターに付…
「忍者キャラクター」の原型たち③ 猿飛佐助―「正義」の忍者の完成現在、忍者の代表格とされるのは猿飛佐助でしょうが、猿飛佐助はジライヤから誕生したキャラクターです。「悪の主人公」としてスタートしたジライヤが物語進行の都合上、「なし崩し的に」正し…
「忍者キャラクター」の原型たち② ジライヤ―忍者になった「妖術」使い「ジライヤ」は石川五右衛門とは異なって、完全に架空のキャラクターで「妖術使い」ものに位置付けられます。現在の忍者の「印を結び呪文を唱えドロン」といったイメージはジライヤによっ…
「忍者キャラクター」の原型たち① フィクションにおける忍者には「盗むという行為」「妖術という技術」「正義という精神性」の3つの焦点がある、と考えられます。そして「呪文を唱えると煙とともにドロン」という忍者・忍術のイメージ形成に大きく影響を与…
カエルの神様「青蛙神」② カエルって不気味? 三重・伊勢市+二見興玉神社+二見蛙 中国において「青蛙神」は多様な効能を備えた福の神でした。 カエルの神様、青蛙神は嫦娥とも混同されますが、月に蟾蜍が居るという伝承については、例えば橘英範が中国におけ…