2026-04-01から1ヶ月間の記事一覧

道教と忍者⑯

アイコンとしてのカエル④ 中国と日本における蛙・蝦蟇に対するイメージ、認識の差というものの大きさが良く分かるものとして「青蛙神」があるでしょう。中国おいて青蛙神が扱われたものとして、蒲松齢 『聊斎志異』があり、この中で青蛙神は粗末に扱うと祟る…

道教と忍者⑮

アイコンとしてのカエル③ 中国における蝦蟇・蛙について 蝦蟇の妖術の大元である中国の神話・伝承において、蝦蟇(蟾蜍)・蛙は、月・不死の象徴・薬・富に結び付く存在です。 蝦蟇が伝説化された一つにはその薬効があると思われます。それは「蟾酥」と言い…

道教と忍者⑭

アイコンとしてのカエル② 「ガマ」について 日本の江戸末期に流行した、読本・合巻といった伝奇小説によっておなじみとなった蝦蟇の仙人、蝦蟇の妖術ですが、これらの発想はどこからきたのでしょう? 蝦蟇の妖術は、中国の蝦蟇仙人に着想を得た近松門左衛門…

道教と忍者⑬

アイコンとしてのカエル① フィクションにおいて呪術的な忍術を駆使する超常的存在として登場する忍者は、史実的に描かれる忍者と比べると、評価されにくく、また考察の対象にもなりにくい、ということは以前述べましたが、それと同じように「リアル志向」の…

「花菫茶話」由来之「スミレ物語」

筆者前言 これから、当会の創立者であり現在の名誉会長である三潴正道麗澤大学名誉教授のエッセイ「花菫茶話」を、不定期に連載していきます。 今日は、なぜ「花菫」なのか、その由来となったエッセイをご紹介します。 (下の写真は残念ながら麗澤大学ではな…

道教と民間宗教、そして忍者と武侠

風神雷神 風雨陽光さだめない日々、いかがお過ごしでしょうか。 本ブログの連載、「道教と忍者」をお楽しみいただけていることと思います。 最近日本ではほぼ見かけませんが、半世紀ほど前までは、忍者小説、忍者映画、忍者ドラマ、忍者漫画などの名作が目白…

道教と忍者⑫

忍者ブームの変遷と忍術イロイロ④ 「視覚的なインパクト」と言えば、やはり映画の他にマンガがあるでしょう。「忍者ブーム」分析においても、一連の忍者マンガが対象に挙げられています。 その際に良く代表的作家として肯定的に挙げられるのは、白土三平と横…

道教と忍者⑪

忍者ブームの変遷と忍術イロイロ③ 現在、忍者を主人公にした作品群は、歴史・時代小説の主要な分野の一つとなっていますが、それは昭和30年代後半から40年代後半にかけて、柴田錬三郎『赤い影法師』、司馬遼太郎『梟の城』、村山知義『忍びの者』、山田風太…

道教と忍者⑩

忍者ブームの変遷と忍術イロイロ② フィクションの忍者のみならず、忍者や忍術と言われてイメージされるのは大きく分けて2通りでしょう。1つは呪術的な忍術を駆使する超常的存在としての忍者、もう1つは史実的に描かれる忍者です。フィクションにおいて忍者…

道教と忍者⑨

忍者ブームの変遷と忍術イロイロ① 前回までで3つのキャラクターを「盗むという行為」「妖術という技術」 「正義という精神性」という焦点に合わせて紹介しました。石川五右衛門の物語には庶民の願望が反映されていると考えられますが、このキャラクターに付…