2025-01-01から1年間の記事一覧

秋の大会報告

2025年11月、秋の大会が開催されました。 而立会では、春は総会と大会、秋は大会のみ開催しています。下の写真は大会準備の様子。大体午前10時ごろです。 法人化15周年記念冊子『群菫2』とおやつ用お菓子 ここ二年ほど、記念誌ということで、『群菫』という…

道教と忍者―忍術書と呪術の微妙な関係②―

前回『万川集海』では呪術的な記載が避けられている、と書きましたが思想的な記述はあります。例えば「正心」です。『万川集海』の中でも、草紙類等に登場する忍者のイメージと同様に、忍者は、忍び込んで何かを盗んでくる者=盗賊というイメージはありまし…

道教と忍者―忍術書と呪術の微妙な関係①―

忍術書は大部分が江戸時代の創作です。目的としては、実際に「忍び」の後継を自認する者が「忍び」の価値を高めることで自らの立ち位置も高く置こう、とするものです。 忍者・忍術における一般的なイメージは多分に呪術的であり、また、その宗教的、呪術的イ…

道教と忍者―忍者はなぜ「九字」を切る?―

忍者のイメージは修験者のイメージと重なって形成されてきました。忍者といえば九字。日本では九字の呪法は修験道を代表するものですが、修験道から発展して忍者ともかかわりの深い呪文となりました。この「型」を作ったのが修験道で用いられる「九字の法」…

道教と忍者―修験道との関係について―

忍者・忍術研究において、忍者・忍術の超常性は宗教的なものとの関連から語られることも多く、その際に必ず引き合いに出されるのは、修験道です。修験道を忍術の源流と見るのは通説、とされています。 忍者と修験道の関係について例えば豊嶋泰國は、山伏=山…

道教と忍者―ドロンと消える忍者の起源―

「印を結んで呪文を唱えるとドロンと消える」 忍者と聞いて思い浮かべるのはこのようなイメージではないでしょうか。忍者はフィクションの中でそのイメージを完成させていきました。 忍者イメージの中でも最も重要なポイントは超常的な忍術行使の場面でしょ…

添添ちゃんのレベル講座その3

你好!添添ちゃんです。少し時間が空いてしまいました。”大家想我吗?” もうすぐ、今年11月1日開講のレベル講座(無料)の締め切りです。ワタシと一緒に勉強したい人は登録してね。 今回はレベル5の問題です。中国の論説文では成語や古語がよく引用されます…

会員著書・訳書

而立会の会員による著書・訳書を紹介します。中国語翻訳の教科書、中国の文化・経済などを紹介する本の訳書、中国の旅や都市の紹介などの著書、とバラエティ豊かな本があります。 以下、6つのジャンルに分けて紹介しています。 – 会員著書 而立会の一般会員…

間一髪でコロナをすり抜け、サンバの国へ。怒濤の出発篇

中日対照エッセイ1而立会の中国人会員が中国語で書いたエッセイを、日本人会員が日本語に訳す、という中日コラボの試み。第1篇はスリリングな南米旅行旅行記です。 南美之旅小记之一阴京平 2020年1月,世界最大新闻之一恐怕是武汉发生了新冠病毒传染病吧。2…

中国のシングルマザー、「小確幸」への道

中日対照エッセイ2而立会の中国人会員が中国語で書いたエッセイを、日本人会員が日本語に訳す、という中日コラボの試み。第2篇は、幸せを考えるエッセイです。 我到中年海霞 常闻“人到中年,一地鸡毛”,说的是中年的无奈。不知不觉,我也年近中年。 晚上九点…

閲覧注意! いますぐ台湾へ飛びたくなる「高雄おいしいものリスト」

中日対照エッセイ3而立会の中国人会員が中国語で書いたエッセイを、日本人会員が日本語に訳す、という中日コラボの試み。第3篇は、お腹がすくこと必至! 台湾グルメのエッセイです。 故乡美食随笔鄭 悠哉(てい ゆうさい) 我的父亲是台湾人、母亲是日本人,…

翻訳について余光中が教えてくれたこと

中日対照エッセイ3而立会の中国人会員が中国語で書いたエッセイを、日本人会員が日本語に訳す、という中日コラボの試み。第4篇は、詩人で作家の余光中の翻訳論についての考察です。 余光中给我带来的翻译启示管东方 提起余光中,听说过他的人大都以为他是一…

私の和書遍歴

中日対照エッセイ4而立会の中国人会員が中国語で書いたエッセイを、日本人会員が日本語に訳す、という中日コラボの試み。日本語で読書を続けることの楽しさを綴った一篇です。 日语读书琐记下山リティン 看书既可以是一种主动的行为,也可以是一种被动的行为…

台湾と台湾のことば事情(1)

中日対照エッセイ5而立会の中国人会員が中国語で書いたエッセイを、日本人会員が日本語に訳す、という中日コラボの試み。興味深い台湾のことば事情について、その1です。 台湾和台湾的语言故事郑 悠哉 第一部 “古早”的台湾 台湾别名福尔摩沙为美丽岛之意。16…

台湾と台湾のことば事情(2)

中日対照エッセイ6而立会の中国人会員が中国語で書いたエッセイを、日本人会員が日本語に訳す、という中日コラボの試み。興味深い台湾のことば事情について、その2です。 台湾和台湾的语言故事郑 悠哉 第二部 台湾的族群与语言 台湾的人口中汉族占95%,其内…

憶旧三篇~赤犬のアリー

今回は山口県に住んでいらっしゃる呉菲さんのエッセイを会員が訳しました。ぜひお楽しみください。 忆旧三篇 黄狗阿丽吴 菲 父亲一九三四年生于威海,长在烟台。爷爷是海关职员,自己还做了点小生意,据说当时家里生活很富裕。看旧时照片,年幼的父亲站在豪…

憶旧三篇~母の愛した本

山口県に住んでいらっしゃる呉菲さんのエッセイを会員が訳しました。2篇目も、ぜひお楽しみください。 忆旧三篇 我妈和她爱读的书吴 菲 外公是读书人,早年曾当过旧式小学的校长。我妈还没上学,外公就教她背诵四书。她说那时记性特别好,即使不理解内容,也…

憶旧三篇~食堂の思い出

山口県に住んでいらっしゃる呉菲さんのエッセイを会員が訳しました。最後の1篇です。 忆旧三篇 食堂杂忆吴 菲 小时候,父母工作的单位食堂几乎就是我们日常生活的中心。在那个只有两百多人的单位大院里,不论单身职工,还是拉家带口的双职工,一天三顿都靠食…

中日対照エッセイ「四月の声 三」

「四月の声」の最終回です。 四月之声” 三朝子 终于,根据各个小区的感染情况,划定了“封控区”,“管控区”以及“防范区”。14天之内出现阳性病例的小区被认定为“封控区”,足不出户。7天以内未有病例则降级为“管控区”,可走出家门但不可离开小区。14天之内未有阳…

中日対照エッセイ「四月の声 二」

「四月の声」の第2回をお楽しみください。 “四月之声” 二朝子 一觉醒来,仍是艳阳高照。一夜之间,万城空巷。大家停下了脚步,封控在家,这对许多人而言,是难得的休息。微信朋友圈里一片岁月静好,有晒囤菜照片的,有发与孩子的互动的,而更多的人则忙着参…

新連載:中日対照エッセイ「四月の声 一」

筆者は一ヶ月ほど前、新型コロナと溶連菌にダブルで感染し、本当にひどいめに合いました。まだまだ、油断ができませんね。 当会では、「中日対照エッセイ」と銘打って、中国語ネイティブの書いたエッセイを日本語に訳して少しずつ発表していました。 今回は…

添添ちゃんのレベル講座その2

你好!添添ちゃんです。前回はレベル2の問題でした。きちんと翻訳できましたか?今回はレベル4の問題を添削してみましょう。文が長くなるとちょっと難しくなるわよ! 【原文】中华文明之所以能成为世界上唯一绵延不断且以国家形态发展至今的伟大文明,离不…

添忝ちゃんのレベル講座その1

你好!添忝ちゃんです。 今年の11月よりレベル講座(中国語の翻訳添削講座)を開催します。なんと、「無料」です。中国語の翻訳に興味がある方は奮ってご参加ください。 翻訳は、将来AIに置き換わる可能性のある職業に必ず挙げられていますよね。確かにAI翻…

而立会認定上級翻訳士とは何かといいますと

秋の訪れ 前に申し上げましたが、当会では独自の認定試験をおこなっており、これに合格した会員を「認定中日翻訳士」としています。 中日翻訳士は、ほぼ毎月行われる「メール学習会」(自由参加)において、4回連続A評価を得ると、「認定上級翻訳士」となる…

さんま寿司の会

待ちに待ったさんま寿司 今年はいつまでも夏が続いてつらいですが、サンマは型のいいのが出回っていますね。 而立会とは関係ない話題ですが、ご近所の皆さんと「さんま寿司の会」を開き、ものすごく楽しかったのでご報告します。 何年も、サンマの生育が悪い…

レベル式中国語学習法のシステムについて

数日来、当会の活動の目玉である「レベル」式学習法について宣伝しております。トップページの「中文読解力養成講座」タブに情報が集めてありますので、どうぞご覧下さい。 本会が独自に行っているのは初級講座でして、それほど複雑な長い文を訳す必要はあり…

「レベル」のキャラクター発表!

われらのキャラクター、添添ちゃん 当会では、ご案内のとおり、通称「レベル」講座= 論説体中国語読解力育成講座ステップアップ講座 を行っております。当会では、「レベル」講座の添削を複数の会員が担えるように、10年近い研鑽を行ってきました。 この講…

【2025年11月1日開講予定】 論説体中国語読解力育成講座(通称:「レベル」講座)ご案内の続き

【2025年11月1日開講】論説体中国語読解力育成講座(通称:「レベル」講座)ステップアップコース受講案内 受講案内を投稿します。採点基準は以下の通りです。 本講座のシステムは麗澤大学名誉教授である三潴正道氏が独力で開発したもので、この採点基準は40…

11月1日開講! 論説体中国語読解力育成講座(通称:「レベル」のご案内)

【2025年11月1日開講予定】論説体中国語読解力育成講座(通称:「レベル」講座)ステップアップコース受講案内 ️ 受講申し込みフォームはこちら➚ ️ 課題・模範解答・解説・添削のサンプルはこちら➚ [1]受講対象:中級へのレベルアップを目指す方 従来、論…

中国古典文化の密林 26 最終回 【菜根譚(さいこんたん)】

『菜根譚』は明朝末期に思想家の洪応明が著したとされる、人としての生き方や処世法に関する格言集。『論語』に代表される、師匠の言葉を弟子が書き留めたような「語録体」で記述されており、格言の数は前編225、後編135の計360に及ぶ。 その内容は…