今日は、印象深い恩師への思いから、平和への提言です。 花菫茶話 第十話「真木先生」 三潴正道 真木先生は中学校の理科の先生だった 。いつも片足を引きずって笑顔で話してくれる。 どんな話って?先生はインパ ール作戦でジャングルをさまよって九死に一生を…
今日は微笑ましい初恋、そして暗転する心象風景の物語です。 花菫茶話 第九話 「新宿御苑の心象風景」 三潴正道 高校は高田馬場にあった。当時サッカー部のマネージャーをしていた彼女の家は渋谷、我が家は世田谷にある。 下校時に校門で待ち合わせ、環状四号…
今日は、今の季節にぴったり、梅雨時の思い出です。 花菫茶話 第八話「金魚印米」 ある年の梅雨頃、近くの田んぼのあぜを歩いていると、道端に一束の稲の苗が落ちていた。辺りを見回すと、お百姓さんが土手に腰を掛け、タバコをふかしている。 「ここに苗が落ち…
今日はコロッケのお話です。肉屋さんのコロッケ、おいしいですよね。 学生にコロッケを買って食べさせるくだりがありますが、 私が学生だった頃は三潴先生もまだお若かったので、かんぴょう巻きを一本だけ買ってくださって、四、五人が一口ずつ分けて食べる…
「花菫茶話」、今日も幼き日の回想です。 花菫茶話 第六話「ブタもおだてりゃ木に登る」 三潴正道 生来のお調子者だったから、おだてに乗りやすい。しかし、それが思わぬ好結果を生むこともある。 祖母は卵焼きが大好きだった。毎朝必ず食べる。母にとってはそ…
ずっと書こうと思ってすっかり温めてしまっていました。 最近、角川ソフィア文庫の「ビギナーズクラシックス」シリーズに、割に新しい中国文学が入っています。 特に私としては、『紅楼夢』がはいっているのが嬉しいです。『紅楼夢』はご存知の通りむちゃく…
大会発表 5月某日、本会の総会と大会が開かれました。 総会では、新しい理事が承認され、新体制が発足しました。がんばれー。 さて、午後は恒例のワークショップと研究発表です。 ワークショップでは、本会が展開しようとしている論説体中国語eラーニングシ…
今日は、おいしいお餅のお話二題です。 花菫茶話 第五話「お餅の縁」 高校生のある日、何の用事だったか、品川へ行った。 用事を済ませ、帰ろうとしたが、小春日和、正月前なのにぽかぽかと暖かい。電車に乗るのが惜しくなった。品川から世田谷の経堂まで、直…
「花菫茶話」今回も、若き日の回想です。 先生のお父上のことを、私たちは「オヤジ先生」と呼んでいました。とてもダンディーで、すてきな方でした。 「花菫茶話」第四話「茶碗の一杯」 三潴正道 我が家は七人家族、四人兄弟だった。大学の教師とはいえ、父の…
第三話は、百歳をこえる長寿でいらっしゃった母上に関するお話です。 煎じ薬 花菫茶話 第三話「ミミズの煎じ薬」 三潴正道 スマホを見ていたら、偶然、「ミミズ一風散」という文字が目に留まった。解熱剤に使うという。それで、はた、と思い出した。子供のころ、…
http://www.ryokan-kinenkan.jp/news/index.p2.html 出雲崎にある良寛記念館のHPには、良寛さんのすてきなイラストがたくさん載っています。 今日の花菫茶話は、「良寛さんになりたい」と思った、少年時代の話です。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^…
五月待つ 祖母は私が高校生の時に亡くなった。20歳代で日清戦争、30歳代で日露戦争、40歳代で第一次世界大戦、60~70歳代で第二次大戦、その間に、息子一人と夫を病気で失った。 終戦後は、麻布にあった家屋敷も売り払い、平屋の一室にこもり、7人家族で共に…
アイコンとしてのカエル④ 中国と日本における蛙・蝦蟇に対するイメージ、認識の差というものの大きさが良く分かるものとして「青蛙神」があるでしょう。中国おいて青蛙神が扱われたものとして、蒲松齢 『聊斎志異』があり、この中で青蛙神は粗末に扱うと祟る…
アイコンとしてのカエル③ 中国における蝦蟇・蛙について 蝦蟇の妖術の大元である中国の神話・伝承において、蝦蟇(蟾蜍)・蛙は、月・不死の象徴・薬・富に結び付く存在です。 蝦蟇が伝説化された一つにはその薬効があると思われます。それは「蟾酥」と言い…
アイコンとしてのカエル② 「ガマ」について 日本の江戸末期に流行した、読本・合巻といった伝奇小説によっておなじみとなった蝦蟇の仙人、蝦蟇の妖術ですが、これらの発想はどこからきたのでしょう? 蝦蟇の妖術は、中国の蝦蟇仙人に着想を得た近松門左衛門…
アイコンとしてのカエル① フィクションにおいて呪術的な忍術を駆使する超常的存在として登場する忍者は、史実的に描かれる忍者と比べると、評価されにくく、また考察の対象にもなりにくい、ということは以前述べましたが、それと同じように「リアル志向」の…
筆者前言 これから、当会の創立者であり現在の名誉会長である三潴正道麗澤大学名誉教授のエッセイ「花菫茶話」を、不定期に連載していきます。 今日は、なぜ「花菫」なのか、その由来となったエッセイをご紹介します。 (下の写真は残念ながら麗澤大学ではな…
風神雷神 風雨陽光さだめない日々、いかがお過ごしでしょうか。 本ブログの連載、「道教と忍者」をお楽しみいただけていることと思います。 最近日本ではほぼ見かけませんが、半世紀ほど前までは、忍者小説、忍者映画、忍者ドラマ、忍者漫画などの名作が目白…
忍者ブームの変遷と忍術イロイロ④ 「視覚的なインパクト」と言えば、やはり映画の他にマンガがあるでしょう。「忍者ブーム」分析においても、一連の忍者マンガが対象に挙げられています。 その際に良く代表的作家として肯定的に挙げられるのは、白土三平と横…
忍者ブームの変遷と忍術イロイロ③ 現在、忍者を主人公にした作品群は、歴史・時代小説の主要な分野の一つとなっていますが、それは昭和30年代後半から40年代後半にかけて、柴田錬三郎『赤い影法師』、司馬遼太郎『梟の城』、村山知義『忍びの者』、山田風太…
忍者ブームの変遷と忍術イロイロ② フィクションの忍者のみならず、忍者や忍術と言われてイメージされるのは大きく分けて2通りでしょう。1つは呪術的な忍術を駆使する超常的存在としての忍者、もう1つは史実的に描かれる忍者です。フィクションにおいて忍者…
忍者ブームの変遷と忍術イロイロ① 前回までで3つのキャラクターを「盗むという行為」「妖術という技術」 「正義という精神性」という焦点に合わせて紹介しました。石川五右衛門の物語には庶民の願望が反映されていると考えられますが、このキャラクターに付…
最近、飛行機に乗って台湾へ遊びに行ってきました。そのとき、機内で映画『長安のライチ』(邦題)を観ました。 楊貴妃のために、遠く嶺南からライチの実を長安まで運ぶ仕事を仰せつかった小役人の奮闘を描いた作品(2025年、大鵬監督)です。 ライチの実 そ…
「忍者キャラクター」の原型たち③ 猿飛佐助―「正義」の忍者の完成現在、忍者の代表格とされるのは猿飛佐助でしょうが、猿飛佐助はジライヤから誕生したキャラクターです。「悪の主人公」としてスタートしたジライヤが物語進行の都合上、「なし崩し的に」正し…
「忍者キャラクター」の原型たち② ジライヤ―忍者になった「妖術」使い「ジライヤ」は石川五右衛門とは異なって、完全に架空のキャラクターで「妖術使い」ものに位置付けられます。現在の忍者の「印を結び呪文を唱えドロン」といったイメージはジライヤによっ…
「忍者キャラクター」の原型たち① フィクションにおける忍者には「盗むという行為」「妖術という技術」「正義という精神性」の3つの焦点がある、と考えられます。そして「呪文を唱えると煙とともにドロン」という忍者・忍術のイメージ形成に大きく影響を与…
東京都清瀬市にて撮影 暦の上ではまさに春爛漫といってよさそうな時期ですが、東京は案外寒いです。 さて、当会は東京都日野市に主たる事務所を置いております。 日野市といえば、いろいろ名所名物もございますが……ごにょごにょ。 その日野市、南平にありま…
今日も頑張ろう 今回の問題は以下の一文でした。ちなみに、レベル講座では必ず一文のみ出題するようにしています。 ・相比前4代移动通信技术,5G最重要的变化是从面向个人扩展到面向产业。 まず、模範解答です。 これまでの4世代のモバイル通信技術に比べ、…
添添ちゃん 让你们就等了! 我回来了! 今日はいよいよレベル4です。 以下の文を訳してみてください。 相比前4代移动通信技术,5G最重要的变化是从面向个人扩展到面向产业。 2020年の問題です。 今年日本ではガラケー文化を支えた3Gが廃止になるそうですね。…
わが日中翻訳活動推進協会にも、「中国ドラマ愛好会」があります。 去年は、会の中の座談会として11人のメンバーが集まり、中国ドラマについてアツく語り合ったんです。 今日は、そのとき取り上げられた作品を時代劇の部のみご紹介します。 現代ドラマは次回…