添添ちゃんのレベル講座④解答解説編

今日も頑張ろう

今回の問題は以下の一文でした。ちなみに、レベル講座では必ず一文のみ出題するようにしています。

 

・相比前4代移动通信技术,5G最重要的变化是从面向个人扩展到面向产业。

 

 

まず、模範解答です。

 

これまでの4世代のモバイル通信技術に比べ、5Gの最も重要な変化は、対象が個人向けから産業向けに拡大されたことである。

 

対応させて示しますと、

 

①相比前4代移动通信技术,→これまでの4世代のモバイル通信技術に比べ、

 

5G最重要的变化是→5Gの最も重要な変化は、

 

面向个人→対象が個人向けから

 

④扩展到面向产业。→産業向けに拡大されたことである。

 

こうなります。中国語から日本語に訳す場合、混乱しないで済むコツは、頭から順番に訳すことです。たまには英語みたいにひっくり返さなくてはならないときもありますが、できる限り頭から順に訳すといいですね。

 

①の部分では、いきなり”相比”ときていますので、何と比べているのかをつかみましょう。何を比べているのかは、まだ考える必要なし。②で自ずから明らかになります。

 

②の部分で主語が出てきます。”是”の前の部分がそうです。主語がわからなくなりがちなので、主語には何かマークをつけましょう。

 

③前置詞”从”がありますから、どこから始まっているのかおさえます。この一文字も、印をつけておきましょう。

 

④”扩展”は拡大することですが、これに”到”がついていますね。”从”を受けているのがこの”到”です。これもマークして”从”と結んでおきます。

 

②でマークした主語の動詞が”扩展”ですから、動詞マークを適宜つけて、主語マークと結びます。「何がどうする」のかがつかめました。「拡大する・した」だと日本語として変なので、「拡大された」と受身形にしたテクニックをご覧あれ。

 

後半部分で「何これ?」となるのは、

 

从面向个人扩展到面向产业

 

と、”面向”が二回出てくるところではないでしょうか。そうです。これぞ中国伝統の「対句」というやつです。

 

ま、これぐらいならわかりやすいですよね、どちらも「向け」と訳しておけば問題ありません。

 

 

こんな感じで訳していけば、もっと長い文でも怖くないですよ。あとは、語句の意味用法を真面目に調べれば満点がとれます。

 

レベルって、本当に面白いですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

添添ちゃんのレベル講座④

添添ちゃん

让你们就等了! 我回来了!

 

今日はいよいよレベル4です。

以下の文を訳してみてください。

 

相比前4代移动通信技术,5G最重要的变化是从面向个人扩展到面向产业。

 

2020年の問題です。

 

今年日本ではガラケー文化を支えた3Gが廃止になるそうですね。

 

中国では、いきなりスマホ(智能手机)を持つ人が多く、ガラケー時代はなかったといいます。

むしろ、今たんに”手机”といったら誰もがスマホを思い浮かべるでしょう。

 

模範解答と解説は、またしばらくしたらここで公開します。お楽しみに!

 

本会の「中国ドラマ愛好会」

いろいろな色の巻物のイラスト

わが日中翻訳活動推進協会にも、「中国ドラマ愛好会」があります。

 

去年は、会の中の座談会として11人のメンバーが集まり、中国ドラマについてアツく語り合ったんです。

 

今日は、そのとき取り上げられた作品を時代劇の部のみご紹介します。

現代ドラマは次回にいたします。

 

①『琅琊榜』  ②『夢華録』  ③『明蘭~才媛の春~』  

④『陳情令』  ⑤『三国志~司馬懿 軍師同盟』

⑥『風起隴西』 ⑦『山河令』  ⑧『長安二十四時』

⑨『如懿伝』  ⑩『瓔珞』   ⑪『後宮の諍い女』

 

ううう、漢字変換がたいへんだった。『山河令』大好き。

 

 

ところで、みなさまは、中国語を日本語に訳すとどうしても難しい字が増えてしまう、その難しい字を書きたいとき、どのようにしていらっしゃいますか。

 

私は、日本語入力にATOKを使用しているので、文字パレットを呼び出して入力しています。漢字をパーツに分けてどんどん入れていくと、読めない字でもみつかるのがすばらしいです。

 

あるいは、いっそ中国語、繁体モードにして《琅琊榜》とか書くというのが、速いことは速いですね。ピンインモードで入力する場合、発音も確認できて一石二鳥。

 

前の記事で言及した『琅琊榜』と『後宮の諍い女』が、この座談会でも語られていて、やっぱり人気のある作品なのだなと思いました。

 

閑話休題、

ここで一言付け加えたいのは、⑥『風起隴西』のことです。

 

今年のお正月に、NHKで放送しましたから、ご覧になった方も多いはず。全国の陳坤ファンのみなさま、重厚な演技がよかったですよね(☆。☆)

 

私は二年前、陳坤見たさにこのドラマをサブスクで観ました。それで、あまりにも複雑なストーリーが理解できなかったので、本を買って読もうとしました。まだ訳本が出ていなかったので中国語の分厚い本を買い、しかも焦って二度クリックしたらしく、同じ本を二冊買ってしまいました。

 

それで読み始めたのですが、なんかドラマと違う話のような? と思ったところで積ん読の山に本をおいたのです。

 

お正月のドラマ放映に先だつこと半年、早川ミステリが訳本を出していました。齋藤正高訳。原作者馬伯庸の本は、大抵この方が訳しているんですね、滑らかな日本語になっていて、しかも三国時代の雰囲気も漂う、素晴らしい訳です。

 

早川ミステリ版を読んで、「あー、やっぱりドラマと全然違う話ではありませんか、諸葛先生!」と叫びました。

 

おそらく、諸葛先生好きの人々は、書籍の結末の方が好きだと思います。先生かっこいい。しかし、原作を上回って複雑な話にした、ドラマ制作陣の意気やよしと膝を打ちたい感じもある。

 

みなさん、ぜひドラマと本を両方楽しんでみてくださいね!

 

 

 

 

 

道教と忍者18―カエルの神様「青蛙神」② 中島慧

カエルって不気味? 

三重・伊勢市+二見興玉神社+二見蛙

 中国において「青蛙神」は多様な効能を備えた福の神でした。

 

カエルの神様、青蛙神は嫦娥とも混同されますが、月に蟾蜍が居るという伝承については、例えば橘英範が中国における月と水と蟾蜍の関係を整理しています。

 

それによると、月は死と再生の象徴であることから、冬眠する蟾蜍が月と繋がりを持ち、そして蟾蜍が水と関わる動物であったため冬眠する動物の中から蟾蜍が月の象徴とされたのだそうです。

 

月に蟾蜍が居たという『楚辞』天問や『論衡』説日等の記述、蟾蜍と水の関りを示す雨乞い用の太鼓や漏刻にある蟾蜍の飾り、詩や小説がその例として挙げられています。 

 

 

月に住む蝦蟇

 

月に住む蝦蟇も、カエルのもつ繁殖力や水の生き物という属性に向けられる期待から神聖視され、神化されたと考えられます。 

 

以前に挙げたように、日本ではカエルは神話性が低いとは言っても、蛙を神、または田の神の使者とする俗信、更に蝦蟇(ヒキガエル)を福の神、家の守り神とする俗信は日本にも存在します。 

 

しかし、日本における蝦蟇(ヒキガエル)のイメージは不吉や凶事に関わるものが強く、蝦蟇は怪異と共に語られることが多い生き物でもあります。

 

 例えば、『日本古典博物事典 動物篇』では、「蝦蟇」の章に「怪異」の項目があります。そこには『今昔物語集』を始めお伽噺『蛙の草紙』、江戸の随筆『北窓瑣談』『甲子夜話』『耳袋』『街談録』等、不気味なカエルのお話が挙げられています。 

 

どうして日本ではカエルが不気味で不吉な生き物になってしまったのか?

 

篠田知和基は、当初豊穣の神であった蛙が次第に不吉な存在とされていくことを「蛙の悪霊化」と言っています。

 

篠田はヨーロッパの例を挙げ、初期キリスト教が性的なもの、豊穣なるものを排除しようとした結果「蛙の悪霊化」が起こったと指摘しています。 

 

篠田は日本でも「蛙の悪霊化」が起こったとしています。

 

日本では身近な存在であり生殖の象徴として最初は蛙が重要な役割を果たしていたが、猿、狐、馬などが重要な役をするようになると、蛙信仰は衰退して日本では古代の蛙神が近世で蝦蟇妖怪になった。

 

「ガマの妖術使いもの」から不気味キャラへ

 

そして、このような「蛙の悪霊化」には「ガマの妖術使いもの」の流行が一役買っていたそう。 

 

ここから見ると、日本でカエルが不気味になったのはやはり、近世以降、さまざまなメディアによって広まったフィクションの影響が強いようですね? 

 

主な参考文献 

橘英範「液体の月光―中国古典詩における月光表現管見―」『中國中世文學研究』 中国中世文学研究会 編 (44), 20-44, 2003-07。 

小林祥次郎 『日本古典博物事典 動物篇』、勉誠社、2009年。 

篠田知和基『世界動物神話』、八坂書房、2008年。 

『蓮花楼』(日本語版)を読んでみた

こんにちは。

 

最近Kindleづいていて、いろいろ読んでいます。そういう中で、中国語からの翻訳ものというと『蓮花楼』であります。

 

これは、而立会の会報(非公開)で知った本なのですが、武侠ファンタジー・ミステリみたいな本です。

 

謎の主人公が小さな謎を見事に解く話の連続、その裏に、主人公自身にまつわる大きな謎があり、読者はそれを解いていく、というような構造です。けっこう新味があるのではないかと思いました。

 

 

牛車

ところで、誰もが突っ込みたくなることが一つあります。主人公が移動式のおうちに住んでいるという点です。方丈記か。いやいや、あれは鴨長明が自分一人で運んでたんだそうです。そんなのではなく、立派で広いお屋敷です。

 

牛二頭を買って曳かせるとか、牛一頭のときはロバなど、なんでもいいから三頭立てで曳かせるとか書いてあるのですが、リアリティないですね。

 

この作品は実写ドラマにもなっているのですが、そちらをちらりと見たら、牛が七八頭並んでいるのが写っていました。

 

それならぎりぎりいけるのかもしれません。ただ、今度は歩く道がないですよね。いくら中国が広いといっても、狭い道も多いと思いますよ。

 

まぁ、超人的な武功をもつ人が山ほど出てくる世界なのですから、牛も超強力牛なんでしょうし、N次元をワープしているのかもしれませんね。

 

 

最初に読んだ中国語の本は?


最初に読んだ中国語の本(除教科書)は何だったでしょう。

あのね、昔は中国語で書かれた本を入手するのが難しかったんですよ(遠い目)。

 

新宿の紀伊國屋とか、神保町の内山書店と東方書店とか、たまに横浜中華街へ行ったときお土産屋さんでとか、買える場所が限られていたんですね。そういうところで買った本のうち、今も思い出すのは、賈平凹の《廃都》(1993年)です。中国ではすぐ発禁になったらしいのですが、それで売れなくなった本が日本に来ていたのかもしれませんね。

 

内容で印象に残っているところは、西安らしき街(農村ではない)に住んでいる若い女性が、生理が始まっても全然構わずに、ズボンに染み染みで歩いている場面。

 

あと、農村から牛を曳いて牛乳を売りに来る人があり、みんな家から容器を持ってきて、そこに絞ってもらうというところ。

 

でも主人公は変わり者だから、自分が道に大の字になって、牛の乳を直接吸うことを習慣にしているんですね。たんに乳が好きな人なのかもしれないけど。

 

なんだか、異世界ものみたいな感覚で読める作品でした。

 

以上は全て前世紀の記憶によって書いていますので、もしかしたら、全然そんな作品ではないかもしれません。先におわびしておきますね!

最初に観る中国ドラマは?

 

最初に観る日本ドラマ?

みなさまこんにちは。

昔、アメリカ人の同僚がいたのですが、彼は日本語習得のために日本のドラマを視聴してました。

 

それが、『水戸黄門』だったのです。

「きいてきいて、これ」

といって、「越後のちぢみ問屋でございます」とか、暗記してきたセリフを言ってくれるのが楽しくて、とても印象に残っています。

 

こちらも、

「ミスターG、『ちぢみ』じゃなくて『ちりめん問屋』ですよ」

なんて、教えたりしてね。

 

 

ではみなさま、日本人が中国語を習得しようというので、最初に観るべき中国ドラマは何でしょうか。

 

私の個人的な考えでは、最後まで観通せるように、自分の好きな俳優さんが出ているとか、ストーリーがすごく興味深いとか、そういうドラマがいいなと思います。

 

 

また話がそれますが、先週末、大学時代の友人と久しぶりに集まりました。みんな真面目だから、それぞれに何かを学んでいます。

 

それで、ある後輩が、

「語学全然やってないけど、『後宮の諍い女』、みた」

というんですね。

 

「最後まできっちり観ちゃった。きれいな女の人がいっぱい出てきて、すごくドロドロ」

全くその通りですね。

 

それで私は、

「では次は、『琅琊榜』を観てほしいな」

と言いました。

「イケメンの男の人がいっぱい出てきて、すごくドロドロ」

 

時代劇を観て中国語を覚えようとする場合、ミスターGみたいに「越後のちぢみ問屋」となってしまって、応用可能性ゼロになってしまう可能性もあるんですが、それでも、自分の好きなドラマを観るのがいいなというのが私の意見です。だって人生は短く、中国ドラマは長いから。『琅琊榜』には続編もありますからね。

 

みなさまのお考えも、よかったらコメント書き込んでくださいね。